第一世代の糖アルコールは、糖の長さ(組成)によって特性が変化しますが、第二世代の糖アルコールは構成の「糖」そのものが異なります。それぞれに特長的な性質を持ち、用途が明確化・限定化されています。そのため市場規模は第一世代と比較して小さくなっています。
第二世代糖アルコールの特長
「第一世代糖アルコール」は、構成糖の鎖の長さの違いで特性が変化しますが、「第二世代糖アルコール」は、構成糖自体が異なり、それぞれの糖が持つ特徴的な機能があります。キシリトール、エリスリトールなど1990年代の「シュガーレス」、「低カロリー」ブームにのり、飛躍的に市場が伸びた糖アルコールです。
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第一世代と第二世代の違い
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第二世代糖アルコールと特長
主な製品
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エリスリトール
エリスリトールは、ぶどう糖の発酵により作られた天然素材の甘味料です。カロリー0の甘味料として、食品の低カロリー化に利用されています。
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キシリトール
キシリトールは、白樺、トウモロコシの芯などから得られるキシロースを原料にして製造されます。
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マルビット(還元麦芽糖水飴・マルチトールシラップ)
マルビット(還元麦芽糖水飴・マルチトールシラップ)は、キレの良い良好な甘味質(甘味度75%)をもつ糖アルコールです。各種食品の低カロリー化に適しています。
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ラクチトール(還元乳糖)
ラクチトール(還元乳糖)は、上品でまろやかな甘味質を持つ低甘味素材です。(甘味度は34%)吸湿性はほとんどなく、焼き菓子などのサクサク感がアップします。
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マンニトール
マンニトールは、自然界にも広く分布する糖質で、昆布、わかめなどの海藻類、樹木、干し柿などに含まれています。日本ではガム、キャンディ、佃煮などの用途に限定して使用されています。
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物性一覧
項目 | エリスリトール | マンニトール | キシリトール | マルビット | ラクチトール | |
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LC-0 | LC-1 | |||||
原料 | ぶどう糖 | キシロース | 麦芽糖水飴 | 乳糖 | ||
成分 | エリスリトール | D-マンニトール | キシリトール | 還元麦芽糖水飴 | 還元乳糖 (ラクチトール) |
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性状 | 粉末 | 粉末 | 粉末 | 液 | 粉末 | |
固形分濃度(%) | 100 | 100 | 100 | 75 | 100 | 95 |
甘味度(しょ糖100/固形分当り) | 75 | 60 | 97 | 75 | 34 | |
粘度(mPa・s)(25℃)(製品) | - | - | - | 1000(75%) | - | |
浸透性(しょ糖100/固形分当り) | 320 | 180 | 230 | 90 | 100 | |
水分活性値(70%、20℃) | 0.91(35%) | - | 0.82(60%) | 0.80(75%) | 0.82 | |
比重(25℃/25℃)(製品) | - | - | - | 1.36 | - | - |
溶解性(飽和濃度、%、20t) | 33 | 18 | 61 | - | - | 55 |
エネルギー値(kcal/製品100g当り) | 0 | 200 | 299 | 165 | 200 | 190 |
う蝕性 | なし | |||||
メイラード反応 | なし | |||||
耐熱性 | 150℃まで安定 |
※数値は規格値ではなく一般的な分析値です。